MT4自動売買の設定方法|ゴールドEAをExnessで稼働させる全手順

「MT4で自動売買を設定したい」と調べると、出てくる記事はどれも同じだ。MT4をインストールして、EAをExpertsフォルダに入れて、チャートにドラッグして、自動売買ボタンを押す——この4ステップを丁寧に解説するだけ。

しかし実際にゴールドEAをExnessで動かそうとすると、汎用ガイドには書いていない設定ポイントが複数ある。

  • ツール→オプションで設定すべき項目の正確な選択
  • Exnessのサーバー時間(GMT+0)がEAの時間フィルターに影響する問題
  • XAUUSD専用の口座タイプ別シンボル名の違い
  • PCスリープによるEA停止を防ぐWindows設定

この記事では、MT4自動売買の基本設定から、ゴールドEA(XAUUSD)をExnessで安定稼働させるための応用設定まで、開発者目線で網羅する。

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MT4自動売買の設定に必要なもの

作業を始める前に以下を準備する。

必要なもの内容
Windows PCMT4はWindows対応(Mac可だが設定が複雑)。メモリ4GB以上推奨
Exness口座Raw Spread口座を推奨(ゴールドEA用)
口座番号・サーバー名・パスワードExnessマイページで確認
Exness MT4インストーラーExness公式サイトからダウンロード
EAファイル(.ex4)購入・入手済みのEAファイル

⚠️ 口座タイプに注意: ゴールドEAにはExnessのRaw Spread口座を使う。スタンダード口座ではゴールドのシンボル名が「XAUUSDm」になり、EAが認識できないケースがある。

STEP 1:MT4をインストールしてExnessにログインする

Exness公式サイトの「プラットフォーム」→「MetaTrader 4」からインストーラーをダウンロードしてインストールする。

ログイン手順:

  1. MT4を起動
  2. 「ファイル」→「取引口座にログイン」
  3. 以下を入力:
    • ログインID:Exnessの口座番号
    • パスワード:口座開設時に設定したもの
    • サーバー:Exness-Real●(マイページで確認)
  4. ログイン後、右下ステータスバーに「接続済み」と表示されれば完了

よくある失敗: サーバー名の入力ミス。Exness-Real3など数字が付くため、正確にコピーして入力する。

Exness MT4の詳細なダウンロード・設定手順はExness MT4の設定方法を参照。

STEP 2:ツール→オプションでMT4の自動売買を許可する

ここが最も重要な設定ステップだ。この設定が正しくないとEAは絶対に動かない。

操作手順:

  1. MT4メニュー「ツール」→「オプション」(またはCtrl+O)
  2. 「エキスパートアドバイザー」タブをクリック

必須チェック項目:

項目設定説明
自動売買を許可する✅ チェック必須これがオフだとEAは一切動かない
DLLの使用を許可する✅ チェック必須多くのEAがDLLを使用する
外部エキスパートの使用を許可する✅ チェック推奨外部ライブラリ使用時に必要

チェックしなくてよい項目:

項目推奨理由
口座が変更されたら自動売買をストップする❌ チェック不要不意の停止原因になる
チャートの通貨ペアが変更されたら停止する❌ チェック不要誤操作でEAが止まる
プロファイルが変更されたら停止する❌ チェック不要同上
  1. 「OK」をクリックして設定を保存

この設定はMT4を再インストールすると初期化される。 VPSに移行した際や、MT4を新規インストールした際は必ず再設定すること。

STEP 3:XAUUSDをMT4に表示する

Exnessでゴールド(XAUUSD)を気配値に表示する。

シンボル名は口座タイプで異なる:

口座タイプゴールドのシンボル名
スタンダードXAUUSDm
スタンダードセントXAUUSDc
Raw Spread(ロースプレッド)XAUUSD
ゼロXAUUSD
プロXAUUSD

EAをXAUUSDm(スタンダード)のチャートに設置するとシンボルが一致せずEAが機能しない。Raw Spread口座ではXAUUSDを使う。

XAUUSDを表示する手順:

  1. 「表示」→「気配値表示」(Ctrl+M)
  2. 気配値ウィンドウ内で右クリック→「シンボルを表示」
  3. 「Metals」フォルダを展開→「XAUUSD」をダブルクリック
  4. 気配値の「XAUUSD」を右クリック→「チャートを表示」
  5. チャートの時間足をEAの推奨時間足に変更

STEP 4:EAファイルをExpertsフォルダに配置する

  1. MT4「ファイル」→「データフォルダを開く」
  2. 「MQL4」→「Experts」フォルダを開く
  3. EAファイル(.ex4)をExpertsフォルダにコピー&ペースト
  4. MT4を完全に閉じて再起動
  5. ナビゲーター(Ctrl+N)→「エキスパートアドバイザー」を展開してEA名を確認

表示されない場合: ナビゲーターの「エキスパートアドバイザー」を右クリック→「更新」を試す。それでも出ない場合はMT4を再起動。

STEP 5:EAをXAUUSDチャートに設置して稼働させる

  1. XAUUSDチャートが表示されていることを確認
  2. ナビゲーターのEA名をチャートにドラッグ&ドロップ
  3. 設定ウィンドウが開く→「全般」タブで以下を確認:
    • 「自動売買を許可する」→ ✅
    • 「外部エキスパートの使用を許可する」→ ✅
  4. 「パラメーターの入力」タブでロット・設定値を確認して「OK」
  5. MT4ツールバーの「自動売買」ボタンを緑色にON
  6. チャート右上のアイコンが😊(笑顔)になっていることを確認

稼働状態の確認:

アイコン状態対処
😊 笑顔✅ 正常稼働中
😞 しかめ面❌ EA停止中自動売買ボタンを緑にする
アイコンなし❌ EA未設置チャートにドラッグし直す

ゴールドEAの選び方・比較はこちら 実口座フォワードデータを公開しているEAを優先する理由と、Gold Xの詳細。 → Gold X 詳細ページを見る

STEP 6:PCスリープを無効化してEAを停止させない

EAはMT4が起動している間だけ動く。PCがスリープ状態になるとMT4が停止し、EAも止まる。VPS移行前にPCで稼働させる場合は以下の設定が必要だ。

Windowsのスリープを無効化する手順:

  1. Windowsの「設定」→「システム」→「電源とスリープ」
  2. 「スリープ」の設定を「なし」に変更
  3. 「ディスプレイ」の設定も「なし」推奨(スリープとは別)

さらに確実にするならVPSへ移行する。 VPSは24時間365日稼働するサーバーのため、PCの電源・スリープ・再起動の影響を受けない。Exnessは条件付きで無料VPSを提供している。

VPS移行の詳細な手順はExness VPSの使い方で解説している。

Exness×MT4で知っておくべき設定の追加ポイント

GMT+0サーバー時間への対応

ExnessのMT4サーバー時間はGMT+0(英国標準時)だ。多くの海外FX業者はGMT+2(夏時間GMT+3)を採用しており、他業者向けに開発されたEAの時間フィルター設定がExnessでは期待通りに動かないことがある。

例: 「NY時間17時に決済する」という時間フィルターがあるEAは、他業者ではサーバー時間17:00=NY17:00だが、ExnessではGMT+0のため実際のNY時間とずれが生じる。

Gold Xなど、Exness専用で設計されたEAであればこの問題は発生しない。他ブローカー向けのEAをExnessで稼働させる場合は、時間フィルターのパラメーターを確認・調整する必要がある。

複数EAを同時稼働させる場合のマジックナンバー設定

複数のEAを同一MT4口座で動かす場合、各EAのマジックナンバーが重複すると注文が混在してEAが誤動作する。

マジックナンバーはEAのパラメーター設定画面で変更できる。例えばEA①を「1001」、EA②を「1002」のように異なる番号を設定する。

ただしゴールドEAは通常1つのXAUUSDチャートに1つだけ設置することを推奨する。ゴールドは1日の値幅が大きく、複数EAが同時にポジションを持つとリスクが管理しにくくなる。

ウイルス対策ソフトがMT4をブロックする場合の対処

MT4インストール時やEAファイル配置時に、Windows Defenderなどのウイルス対策ソフトがEAファイル(.ex4)を脅威と誤検知してブロックするケースがある。

対処法: ウイルス対策ソフトの「除外フォルダ」設定に、MT4のデータフォルダ(C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\MetaQuotes\Terminal\)を追加する。EAファイル自体を除外リストに加える方法もある。

EA稼働後に確認すべき3つのポイント

①毎週月曜朝にVPS・MT4の接続を確認する

ゴールドは月曜早朝(日本時間7〜8時)に週明け開場する。VPS上のMT4が正常に動作しているか、EAが稼働しているかを毎週月曜朝に確認する習慣をつける。

VPS側でMT4が落ちていた場合、EAは止まっている。リモートデスクトップでVPSにアクセスして再起動・再稼働させる。

②EAが一定期間エントリーしない場合の判断基準

EAがエントリーしない理由は2つある。

  • エントリー条件に合う相場が来ていない(正常動作)
  • 何らかのエラーでEAが停止している(要対処)

MT4の「エキスパート」タブ(チャート下部)にログが記録されている。エラーメッセージが出ていないか確認する。エラーなしで😊が出ていれば、エントリー条件待ちの正常状態だ。

③重要指標発表前後は手動で一時停止する

米雇用統計・FOMC・CPIなどの重要指標発表前後は、ゴールドが瞬間的に数百pips動くことがある。EAにフィルター機能がない場合は、発表30分前にツールバーの自動売買ボタンをOFFにして一時停止する。発表が落ち着いた後に再開する。

まとめ:MT4自動売買設定のチェックリスト

【MT4基本設定】
□ Exness MT4をインストール・ログイン済み
□ ツール→オプション→エキスパートアドバイザーで
  ✅ 自動売買を許可する
  ✅ DLLの使用を許可する
□ Windowsのスリープを「なし」に設定(PC稼働の場合)

【XAUUSD設定】
□ Raw Spread口座でログインしている(シンボルはXAUUSD)
□ 気配値にXAUUSDが表示されている
□ XAUUSDチャートを開いている

【EAインストール・設置】
□ .ex4ファイルをMQL4/Expertsフォルダに配置済み
□ MT4再起動後にナビゲーターにEAが表示されている
□ XAUUSDチャートにEAをドラッグ済み
□ 設定ウィンドウで「自動売買を許可する」✅

【稼働確認】
□ ツールバーの自動売買ボタンが緑色
□ チャート右上が😊(笑顔)
□ エキスパートタブにエラーなし

【長期稼働に向けた設定】
□ VPSに移行済み(またはPCスリープ無効化済み)
□ GMT+0対応を確認(時間フィルターがある場合)
□ マジックナンバーが他EAと重複していないことを確認

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松風
10年以上のFXトレード経験を持つ専業トレーダー。FTMO $200,000口座でLeaderboard 1位を獲得。Fintokei・FTMO・Fundoraなど複数のプロップファームに合格。数千のゴールドEAをデコンパイル・解析した経験をもとに、XAUUSD専用EA「Gold X」を開発。どちらも実稼働データで検証済み。裁量トレードの手法研究からEA開発・Pine Script制作まで、FXに関わるすべてを一人でこなす。