「ExnessのZero口座でゴールドを取引したい。でも手数料がいくらかかるのかよくわからない」
公式サイトには「手数料は片道最小0.2ドル〜」と書いてある。しかしこれはFX通貨ペアの最安値であり、XAUUSDに適用される金額ではない。実際にゴールドを取引するといくら手数料がかかるのか——この記事で数字を使って正確に計算する。
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まず「手数料0.2ドル〜」の意味を整理する
Exness公式とほとんどの解説記事が「ゼロ口座の手数料は片道最小0.2USD〜」と書く。これは誤解を生みやすい表現だ。
正確には:
- 0.2ドル/ロット(片道)は通貨ペアの最安クラスへの適用
- XAUUSDは銘柄固有の手数料が設定されており、FX通貨ペアより高い
複数の実測データで確認されている数字:
XAUUSDのZero口座手数料:往復約11ドル/ロット
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| スプレッド(95%の時間帯) | 0pips |
| 手数料(片道) | 約5.5ドル/ロット |
| 手数料(往復) | 約11ドル/ロット |
| 実質コスト合計 | 約11ドル/ロット |
比較すると:FX通貨ペア(EURUSD等)の往復手数料は7ドル程度。XAUUSDは銘柄の流動性・リスク特性を反映して高めに設定されている。
ロット別・実際のXAUUSD取引コスト一覧
1ロット=100オンスのため、ロット数によって1トレードあたりのコストが変わる。
| ロット数 | 1トレードのコスト | 1日10回の場合 | 月100回の場合 |
|---|---|---|---|
| 0.01ロット | 0.11ドル | 1.1ドル | 11ドル |
| 0.05ロット | 0.55ドル | 5.5ドル | 55ドル |
| 0.1ロット | 1.1ドル | 11ドル | 110ドル |
| 0.5ロット | 5.5ドル | 55ドル | 550ドル |
| 1ロット | 11ドル | 110ドル | 1,100ドル |
ポイント: 小ロット(0.01〜0.1ロット)のEAなら月次コストは数ドル〜100ドル程度で抑えられる。ロット数が大きくなるほど手数料の絶対額が増えるため、大ロット取引はコスト設計を見直す必要がある。
Zero口座 vs Raw Spread:XAUUSDコスト比較
ゼロ口座とロースプレッド(Raw Spread)口座ではどちらが安いか。0.1ロットでの比較:
| 口座タイプ | スプレッドコスト | 手数料(往復) | 1トレードのコスト |
|---|---|---|---|
| Zero口座 | 0ドル(95%時間帯) | 約1.1ドル | 約1.1ドル |
| Raw Spread口座 | 0.6〜1.8pips × 0.1 = 0.6〜1.8ドル | 最大0.7ドル | 約1.3〜2.5ドル |
| プロ口座 | 1.2〜1.3pips × 0.1 = 1.2〜1.3ドル | なし | 約1.2〜1.3ドル |
| スタンダード口座 | 1.6pips × 0.1 = 1.6ドル | なし | 約1.6ドル |
XAUUSDに限れば、Zero口座が最もコストが安い口座タイプだ。
ただしこれは「95%の時間帯」の話。残り5%のスプレッド拡大時にEAがエントリーした場合、コストが跳ね上がる点に注意が必要だ。
EAで月100回トレードする場合の年間コスト試算
ゴールドEAをZero口座で稼働させた場合の年間コストを試算する。前提:月100回・0.1ロット。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 1トレードのコスト | 1.1ドル(往復手数料のみ) |
| 月100回の手数料合計 | 110ドル |
| 年間(12ヶ月)の手数料合計 | 1,320ドル(約20万円) |
同じ条件でRaw Spreadの場合(平均コスト1.5ドル/トレード):
- 月100回 = 150ドル
- 年間 = 1,800ドル(約27万円)
差額:年間約480ドル(約7万円)のコスト優位性がZero口座にある。
ロットを0.01(少額EA)で計算した場合:
- Zero口座:月11ドル / 年132ドル(約2万円)
- Raw Spread:月15ドル / 年180ドル(約2.7万円)
少額EAでもZero口座の方がコストが安いことがわかる。
Exnessのゴールド取引環境の全詳細はExnessでゴールドEAを動かすメリットで解説している。
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重要:Zero口座でGold Xを使うべきでない理由
コスト計算を見るとZero口座の方が有利に見える。ではなぜGold XはRaw Spreadを推奨しているのか。
理由は2つ:
①実稼働データがRaw Spreadのみ Gold Xのバックテスト・フォワードテストはすべてRaw Spread環境で実施されている。Zero口座での成績保証はできない。
②EAの24時間稼働でも「残り5%の拡大」を避けられない Zero口座の0スプレッドは95%保証。裁量トレードなら拡大時間帯を避けられるが、EAは24時間自動でエントリーする。早朝・週明け・指標発表前後などスプレッドが大きく拡大するタイミングでも自動約定してしまう。この5%のタイミングでコストが大きく変動するリスクがある。
Gold X以外のゴールドEAであれば、Zero口座のコスト優位を活かすことができる。
Zero口座のXAUUSD手数料に関するよくある誤解
Q:公式に「手数料0.2ドル〜」と書いてあるが0.2ドルで取引できるのか?
A:0.2ドル/ロット(片道)はFX通貨ペアの最安クラスへの適用。XAUUSDは銘柄固有の手数料があり、実測では往復約11ドル/ロット。「〜」以下という最小値であってゴールドの手数料ではない。
Q:スプレッド0なら事実上コストゼロでは?
A:スプレッドが0でも手数料(往復11ドル/ロット)がかかるためコストゼロにはならない。ただし手数料は固定額なので、1トレードで11ドルのコストとして計算できる。
Q:Raw Spreadの「往復最大7ドル」よりZeroの「往復11ドル」の方が高いのでは?
A:Raw Spreadの7ドルは手数料のみ。そこにスプレッド分(0.6〜1.8pips=0.6〜1.8ドル/0.1ロット換算)が加わるため実質コストは13〜25ドル/ロットになる。XAUUSDはZero口座の方が総コストは安い。
Q:大ロット(1ロット以上)ではどちらが有利か?
A:Raw Spreadはロット数に関わらず手数料は最大7ドル固定。大ロットではRaw Spreadの方が手数料率が有利になる場合がある。一方でZeroは11ドル固定なので、大ロットでの差は小さい。
まとめ:Zero口座XAUUSDのコスト一覧表
| ロット | 手数料(往復) | 月100回のコスト |
|---|---|---|
| 0.01ロット | 0.11ドル | 11ドル |
| 0.05ロット | 0.55ドル | 55ドル |
| 0.1ロット | 1.10ドル | 110ドル |
| 0.5ロット | 5.50ドル | 550ドル |
| 1ロット | 11.0ドル | 1,100ドル |
Zero口座でXAUUSDを取引する際の実際のコストは「往復約11ドル/ロット」が基準だ。スプレッドが0なため、このコストが唯一の変動要因になる(95%時間帯)。
ゴールドEAの稼働環境をZero口座で作る場合は、EAの設定ロット×月次取引回数×11ドルで月次コストを概算できる。
Zero口座の詳細・Raw Spreadとの比較はExnessゼロZero口座とはで解説している。
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